夢遊病と歯ぎしり

 

 

夢遊病と歯ぎしりについて

寝ている間に異常行動を起こす夢遊病と、歯をカチカチと合わせて音を発生させる歯ぎしりには直接的な関係性はないものの、睡眠中に引き起こされる症状という点では一緒です。

 

どちらの症状も自分の意識とは裏腹に引き起こされるという特徴があり、一緒に寝ている家族や恋人に指摘されて初めて気が付くというケースが非常に多くなっております。

 

夢遊病や歯ぎしりなど、眠っている間に引き起こされる様々な症状を睡眠時随伴症と呼び、大人になって生じた場合は睡眠障害といった病気が引き金かもしれません。

 

夢遊病でも歯ぎしりでも、小さな子供が引き起こすケースは意外と多く、これは成長過程で欠かせない行動の一つだと考えられております。

 

10歳までの子供の約4割は睡眠中に歯ぎしりをしているというデータがあり、これは乳歯が抜けて永久歯が生え、噛み合わせのバランスを無意識のうちに取っているのです。

 

一方で、夢遊病の場合も子供は脳が大人と比べて未発達で、睡眠と覚醒のコントロールが上手にできず、意識は眠っているのにも関わらず体を動かす部分だけが起きているという不可思議な現象が生じます。

 

どちらの睡眠時随伴症にしても、病気が原因で引き起こされているわけではないので病院で対策を練る必要はなく、子供の夢遊病と歯ぎしりは成長していくにつれてだんだんと消失していくはずです。

 

ただし、大人になってから睡眠時随伴症を発症した場合、睡眠障害や過度のストレスが深く関わっている可能性が高いので、それぞれの症状別の対策を行った方が良いのではないでしょうか。

 

まあ、歯ぎしりは本人の睡眠に大きな影響を及ぼすというわけではありませんが、一緒に寝ているベッドパートナーがいらっしゃる場合は多大なる迷惑をかけてしまいます。

 

それに、睡眠中の歯ぎしりは私たちが想像する以上に大きな力が加わっており、歯のエナメル質を傷付ける懸念もあるため、不安な方は一度歯科医院で治療を受けてみるべきです。

 

虫歯や咬合異常といった歯科的な問題が隠れているケースは多く、睡眠中にマウスピースを着用することで歯ぎしりの発生を抑えることができます。

 

大人の夢遊病の治療としては薬物療法が基本となっており、自然に解消されるケースは少ないということで、三環系抗うつ剤やベンゾジアゼピン系の睡眠薬が医師から処方されるのです。

 

家の外に出るような激しい夢遊病の場合は、事故に繋がるリスクが非常に高いため、医師が指示する用法と用量を守って医薬品を服用するようにしてください。